投稿日:2017.01.25
いよいよ1年の締めくくりを迎える3学期に突入しました。
この1、2学期を通して学んできたことを形にしてみようと、新たなことにも挑戦しています。
小学校3学年は、合唱の導入として部分合唱曲にいくつか取り組んできましたが、最後の課題として、本格的にソプラノ、アルトに分かれる2部合唱の曲に挑戦しています。
今までの1部分だけの合唱と違い、ほとんどがパートごとに音が分かれていて、なおかつ主旋律も交互に入れ替わる曲です。最初は別のパートの音につられて自分の音がとれなかったり、主旋律ではないパートで音がとりにくかったりと苦戦する姿がみられました。
「このような合唱を本当にできるようになるのかな?」と、不安げな表情の時もありましたが、あきらめずに何回も練習するにつれ、自信をもって自分のパートを歌えるようになっていきました。2つのパートがうまく重なると、今まで斉唱で同じメロディーをみんなで歌っている時には聴くことのできなかった新鮮な響きに、自然と子どもたちの感動する様子や驚きの表情が伺えました。
そして、自然と子どもたちの歌に向かう姿まで変わっていき、「もっとこうしてみたい」「この響きを大切にしたい」など、子どもたちの意思が歌声から強く伝わってくるようになりました。
初めて体感するハーモニーに感動したからこそ、子どもたち自身が表現したいという気持ちが芽生え、自分たちの歌をつくり上げていこうとする姿が生まれたのだと感じました。
ただ歌う、楽器で音をならす…というのは本当の意味での音楽とは言えません。自らがイメージをもち、それを音で表現していくこと。それこそが音楽であり、音楽の醍醐味です。
「この曲はまだ子ども達には少し難しいかな…。でも、さいきょう祭の厳しい練習に耐え抜いたこの子たちならきっとできるはず!」と挑んだ合唱曲で、子どもたちの成長を見ることができました。
どんなに難しいことでも、果敢に挑戦することの大切さを改めて実感します。そのためには絶え間ない努力と忍耐が必要です。
子どもたちの表現の追求ははじまったばかり。曲の完成にはまだまだ遠いみちのりですが、子どもたちがどのような歌に仕上げていくのか今から楽しみです。
小学校3学年音楽担当