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才教ダイアリー

日々の積み重ね、その結果

投稿日:2017.02.10

 才教学園では、朝の時間内に10分間、「さいきょうトレーニング」の時間が設けられています。小学校2年生では、100マス計算、算数パズル、文章推理クイズ、漢字の小テストなどを行っています。


 


 その内の100マス計算では、毎回タイムを計り、記録を取ってきました。基礎的な計算力は、今後どの単元でも絶対に必要となってくるものです。と言っても、速さだけを求めると頭の柔軟性が無くなる、タイムばかり気にして字が雑になる、というような弊害もあります。


そこで3組の子どもたちには、タイムを計ることについて、『他の人との速さを競うためじゃなくて、自分が日々どれくらい成長しているのかを分かるようにするためだよ。だから、誰かと比べる必要は全然ないからね。』というスタンスで取り組んできました。


(勿論、ライバルと清々しく切磋琢磨したい子もいますので、そのような子のことは止めません。)


 


2年生になりたての頃は、1年生の時から算数が得意だった子は、最初からかなりの早さです。2分程度で終わらせることができていました。(参考までに、担任の私が全力で手を止めず、きちんとした字で100問を解いて、1分50秒ほどです。)


しかし、逆にひき算を苦手としていて、制限時間内に終わらない子もたくさんいました。それでも、11回、少しずつ解ける量が増え、「遂にやったぞ!!」と大喜びです。


また、100マス計算は、1秒を縮めるための『限界を究める戦い』でもありました。


「よし!2秒も早くできたぞ!」、「〇〇君に負けちゃった~悔しいな!」という子達も。


 


最初は勝ち負けばかりを気にしたり、自分のタイムが遅いことを気にしたりしていました。しかし、そこは流石の才教生です。「がんばれ、がんばれ!」と心から応援してくれる仲間の存在があり、諦めちゃダメだ、と投げ出さずに頑張り続ける心があります。徐々にクラス中が、自分の成長のためにやることに意味があるんだ、と気付いてきました。


 


そして2年生の修了も近付いてきた先日、1学期当初との成長を、全員で改めて確認することにしました。比べてみると、全員がすごい成長です。特に爆発的だったのが、計算への苦手意識を持っていたり、途中で疲れてしまったりした子達です。以下に、実際の結果を載せてみます。


 










































100マス


ひき算



最初のタイム



現在のタイム



成長



Aさん



7分08



451



137



Bさん



5分40



315



145



Cさん



6分24



314



190



Dさん



1025



655



210



Eさん



1148



546



362



 


 計算にかかる時間が2分以上も短くなり、中には6分も短縮できた子もいます。苦手なことでも、毎回『貪欲に謙虚に』頑張ってきた結果が、形となって表れました。タイムの最高記録もすごい(クラス内最速は、1分45秒!)ですが、一人ひとりの成長と、みんなが自分の中で課題を持って一年間頑張り続けてきたこと、そして、互いの成長に温かい言葉を掛け合って取り組んでこられたことに、大きな拍手を送りたいと思います。


 


小学校2年3組担任