投稿日:2017.11.10
今年も、才教学園の最大行事「さいきょう祭」が終わりました。4年生の演目は合唱と合奏でした。本格的な合唱、合奏に挑戦したのは初めてで、これらを達成するには様々な大きな壁がありました。
合奏では、鍵盤ハーモニカ、ティンパニー、オルガン、バスマスター、打楽器などたくさんの楽器を使いました。全部の音を合わせるのはとても難しいことで、テンポが変わるタイミングや変わった時にどれだけ音を合わせられるかに苦戦しました。また、強弱やテンポを合わせるためには指揮者を見なければいけない。しかし、「まだ完ぺきに楽譜を暗譜していない…。」「鍵盤も見て演奏したい…。」「まだ不安だ…。」という思いがあり、なかなか合わない日々が続きました。
合唱も同じです。今回は難易度の高い三部合唱の曲に挑戦しました。まずは、音取りからスタート。各パートではしっかり歌えていても、三部同時に歌うと、どうしても音を見失ってしまうことの繰り返しでした。そこに振り付けも入り、更に覚えることが増えていきました。
そんな中、学級長や副学級長、パートリーダーが動き出しました。
「なんとかしなきゃ!」「みんなで成功させたい!」
そういう思いが彼らを動かしたのだと思います。
そこから朝、お昼休み、放課後の練習が始まりました。練習する日を決めて、パートリーダーが「もっとこうしよう!」とアドバイスをしたり、「しっかりやらない人はやめてください。」という厳しい声もあがったりしました。でも、それはみんなが本気だったから。
私たち教師の力を頼らず、自分達で考えて行動する生徒たち。音楽の授業時間が増え、練習で体力も消耗していく中で、“もっともっと”と高めていく4年生の姿は、とても立派でした。
そして、迎えた本番。緊張する気持ちを抑えながら、楽しみながらリラックスして演奏が出来ていました。演奏している姿は自信とやる気で満ち溢れていました。子ども達は演奏が終わり、目が合った瞬間に、「やり切ったよ、先生―!!」と清々しい表情でした。
「緊張したけど、楽しかった。」
「今までで一番いいさいきょう祭だった。」
「みんなで頑張れてよかった。」
子ども達からもやりきったという声がたくさんありました。
これからも合唱や合奏をやる機会がありますが、今年のさいきょう祭で頑張ったこと、学んだことを生かし、来年は、さらにレベルアップしていくことでしょう。
さいきょう祭は成長の種。そこにどれだけの肥料や水をあげていくかです。私も4年生と一緒に成長し、そして子ども達の頑張りにパワーをもらいました。これからも4年生パワーをどんどん発揮して欲しいと願っています!
4年1組担任