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才教ダイアリー

「生徒会を支える一員」という自覚

投稿日:2018.11.27


 11月9日、次期生徒会長を決める生徒会選挙が行われました。8年生の立候補者と推薦責任者は、この一週間に渡って自身の考えを一人でも多くの生徒に理解してもらおうと、懸命に演説などの選挙活動を行っていました。


 今回のダイアリーでは、その主役の8年生ではなく、今回始めて一票を投じた5年生に注目します。


 


 本校の生徒会はⅡ・Ⅲ期である5年生から9年生で構成されています。5年生も今年の4月から各委員会に所属し、当番活動や委員会での話し合いに参加しています。はじめはお客様気分だった5年生も、先輩からの教えもあり、今では立派な委員の一人として活動しています。


しかし、選挙となると5年生には経験がなく、クラスの代表を決めるというような小さな投票しか行ったことがありませんでした。


 


選挙の一週間前に行われた立会演説会で5年生が目にしたものは、Ⅱ・Ⅲ期全員の前で堂々と持論を展開する候補者と、それに負けず劣らず候補者の魅力を伝える推薦責任者、そしてそれにじっと耳を傾ける6年生以上の先輩の姿。演説会が終わると、5年生は皆、会場の雰囲気に圧倒された様子で教室へ戻ってきました。


翌日の日記には次のような言葉がありました。


「どの候補者も立派に話をしていてすごいと思いました。」「あんな風に話ができてすごいと思いました。」「話をきいて、どの候補者に投票すればいいか、とても迷っています。」


 


立ち合い演説会の翌週は立候補者の教室回りが始まり、5年生はより近い距離で候補者の人柄や主張を感じることができました。同時に、自分たちが投じる1票で誰かが会長になり、誰かが落選してしまう…と、選挙の生々しさも感じるようになっていました。


「だんだんと考えが決まってきました。」という生徒もいれば、「一人に決められません。」「投票する候補を決めていたけれど、みんなの真剣な話を聞いて、迷っています。」と漏らす生徒もいました。


 


 最終演説の後、緊張した面持ちで5年生は投票を終えました。戻った教室で、今回はすっきりした顔の生徒もいれば、まだ緊張した顔、充実した顔などそれぞれの表情がありました。そして、その日の日記には、初めて演説を聞いたときとは違った見方を子どもたちがしていると分かる記述がありました。


「だれが選ばれてもしっかりと支えたいです。」「いい学校にぼくたちもしていきたいです。」「私も8年生になったら、チャレンジしてみたいです。」


 


 初めは投票するという立場で、選ぶだけ、ついていくだけという感覚でしたが、次第に「自分たちも生徒会の担い手であり、主役なのだ。」という自覚が芽生えてきたのです。


 こうした感覚を与えてくれた立候補者、推薦責任者、そして裏方として選挙を支えた選挙管理委員会の子どもたちに、感謝したいと思います。


 12月に生徒会は代替わりします。4月には5年生も進級し、現4年生がⅡ期の後輩として入ってきます。その頃までには「生徒会とはこういうものだよ。」と後輩に語れるくらいの成長を見せてほしいと思います。


 


5年1組担任