投稿日:2019.01.15
ある11月の休み時間のことです。2学期の学級長のA君から声をかけられました。 「先生、最近授業中の集中力が欠けているように感じます。そのことで学級会を開かせてもらえませんか?みんなで話し合いたいと思います。」 良い考えではありましたが、その反面、「学級長の思いにみんなが応えてくれるかな?孤立しないかな?」とも考えた私は、A君の理解者がいるかどうかを確認するため、「B君(1学期の学級長)には相談したかな?」と聞くと、 「大丈夫です。相談しました。B君も、学級会を開いたらいいと思うよ、と言ってくれました。」 よし、それならば!と、私はGOサインを出しました。 「では、先生は極力何も言わずに見守っているので、学級長中心に話し合ってごらん。」 そして、学級長を中心に話し合いが始まりました。 ―ちゃんと出来るだろうか? 成り行きを見守る私の目には、進行も上手には思えなかったのです。 そんな私の心配を余所に、活発に意見が出されました。 「どうして集中力が欠けてしまうと思いますか?」 「一人ひとりの自覚が足りないからだと思います。」 「一人が注意すると、余計に集中力がなくなるのでは・・・」 その後、「一人ひとりが学級長になったつもりで、どうすれば良いかを考えよう。」など、目当てを決めてさらに話し合いは続きました。 結論を出すには至りませんでしたが、学級長の発言で会は終わりました。 「集中力が欠けるのは、クラス全体の責任でもある。仲間を思う意識を大切にしよう。友だちの声に耳を傾けて行動していこう。そして、お互いの信頼関係が深まるように頑張っていこう。」 クラス内で問題を共有し、話し合いを持てたこと。 何より、学級長の話に真摯に耳を傾け、問題を真剣に考える子どもたちの姿があったこと。 このことに、私は子どもたちの心の成長と素直さをあらためて感じました。 まだまだ5年生、上手くいかないこともたくさんあります。目に見える成果は少ないかも知れませんが、一歩一歩着実に成長していることを実感しました。3学期も、子どもたちに寄り添い、ともに前進していきたいと思います。 5年2組担任