投稿日:2019.01.29
算数の時間。一人ひとりで行う課題が早く終わった子のために、プリントを用意することがあります。自分のやるべき課題が終わると、子ども達は勇んでプリントを取りに来ます。そして、まさに一心不乱に問題を解いていきます。 「先生、終わりました。次は、何をしますか。」 まだまだ、やる気いっぱいの子ども達です。 授業終了時刻になって、プリントを持っていけなかった子ども達からは、 「まだプリントをもらっていないです。もらっていいですか。」 という声。必ずやらなくてはいけないプリントではないのですが、自らやろうとするのです。 九九の学習をした時。五の段、二の段、三の段と学習していくと、Aくんが答えの規則性に気づきました。 「三の段の答えは、同じかける数の二の段の答えに、かける数の分だけ足したものになります。」 周りからは、「えっ、そうなの? ああ、本当だ。」 「かける数が違っても、そうだ!かける数分だけ答えが増えている。」 「すごい!すごい!」 「おもしろい。九九ってまるでマジックみたい。」 「ほかの段もそうなのかな。」 四の段に入ったときにも、「三の段でAくんが言ったことが、四の段でも同じです。」と気づきました。 国語の時間に、「どうぶつ園のじゅうい」で、仕事の様子を読み取った時。 前の単元で学習した『理由を表す言い方』、「――のです。」「――からです。」という文末表現を見つけて、 「ああ、分かる。」 「ほら、『のです。』ってあるよ。」 「本当だ。分かった!」 「すごい! この言葉でちゃんと書いてある。『どうぶつ園のじゅうい』ってすごい!」。 さらに、音の高さ、イントネーションの違いによって、意味の異なる言葉について学習しました。『あめ』は「雨・飴」、『しろ』は「城・白」、『はし』は「橋・箸」…。教科書で例として挙げられていたことばのほかに、子ども達からも、『はる(春・貼る)』、『かう(買う・飼う)』、『てん(点・天)など、いくつかの言葉が出てきました。 「ほかにも見つけたら、みんなに教えてください。」と授業を終わらせたのですが、すると、次の日から、いくつもいくつも出てきました。 「知る」と「汁」、「切る」と「着る」、「扇子」と「センス」、「思い」と「重い」・・・。しばらく経っても、「先生、音の高さの違う言葉、見つけました。」と、声をかけてきます。気づけば、なんと80以上のことばが集まっていて、その多さに驚かされました。 学習に興味を持って取り組む姿。自分から積極的に取り組む姿。感心することがしばしばあります。そして、学習から得た知識の面白さや便利さを感じることのできる子ども達。これからも、子ども達が学習からどんな面白さを感じ取っていくのか楽しみです。 2年3組担任