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才教ダイアリー

自分の役割~南米アンデスの古くて新しいお話から考える~

投稿日:2019.02.19


 7学年合同で行った道徳の授業で『ハチドリのひとしずく』を扱いました。炎に包まれる森から逃げる動物たちをよそに、水を一滴ずつ落とし続けるハチドリの行動を描いたものです。


ハチドリが小さな体に宿した勇気に対し、他の動物たちの行動は臆病で卑怯者ともとれるのですが、逃げる本当の理由は何だったのか?


 子を守るために避難を優先にしたかもしれないし、近場の砂をかければ消火できることに気付かなかったのかもしれない。


 この話にはハチドリの行動を讃えると同時に、『他人を非難したり惜しみに身を任せたりするよりも自分のできることをする』、『困難の中にいても一人ひとりにできることがある』というメッセージも含まれているのではないでしょうか。


 


現在、「志論文」の作成に取り組んでいる生徒たち。『自分の役割』『自分がすべきこと』というテーマをふまえ、まず次の質問をしました。


    自分の存在や能力・才能は何か?             


    ①の答えが身近な人や周囲にどのような影響を与えてきたか?


 


13才、12才という年齢では、答えに苦しむ生徒も、「無い」と答えた生徒もいました。しかし、まだ自分自身で気付いていないに過ぎません。誰もが、必ず能力や才能を持っています。


 「自分に力など無い」、「そんな事をして何になるのか」と、大切な事柄や行いに目をつぶらずに問題と向き合い、自分にできることを考え、行動することを積み重ねていけば、道が開けるかもしれません。「できることをしていくだけ」で、色々なことが好転していくはずです。


生徒たちが自分自身を見つめ、素晴らしい志論文を完成させようとする姿にエールを送りながら、彼らが『自分の役割』に気付き、それを生かしてよりよい生活を送れるよう、ともに過ごしていきたいと思います。


 


7学年主任・7年1組担任