投稿日:2019.02.26
今年のプレゼンテーションコンテストは5年生の加藤紬君が最優秀賞となり、幕を閉じました。6年、7年の実力者が揃う甲乙つけがたい発表ばかりでしたが、その中でも加藤君の頑張りを審査委員の方々に評価していただきました。 今回は本選にいたるまでのクラスでの様子をお伝えします。 クラス予選は1週間前に行われ、加藤君の代表選出が決まりました。その2日後には改めて加藤君の発表を見て、みんなでアドバイスをする時間を設けました。 アドバイスの時間には司会は立てず、加藤君が挙手する人を当てて、その場で議論するという形をとりました。担任の私は、一参加者として関わり、後ろで成り行きを見守ることにしました。 発表が終わると、すぐに挙手が始まり、次々に意見が出されます。 「本番はスクリーンに映されるから…」 「そうそう、実物はカメラに映してもらえばいいよ。」 「イス(段ボール製)は新しくしたほうがいいんじゃないかな。」 「でも中の補強はあったほうがいいよね。」 「フタをして中身を見えないようにしたほうがいいって。」 「でもそれはお客さんを騙していることにならない?やめたほうがいいよ。」 「もっと強さが分かるように使ったらどう?」 こんなやり取りが長く続きました。 加藤君も自分の発表にこだわりを持っているため、自分の工夫の意図や思いを率直に伝えつつ、真摯に意見に耳を傾けていました。 子どもたちだけのやり取りで自由な雰囲気で前向きな議論ができたこの時間には、1学期の頃と比べると大きな成長を感じることができました。子どもたちがお互いの個性を理解し、補い合い、クラスとして前向きに頑張ろうとまとまることができたのは、これまでの一年間の積み重ねがあったからこそだと思います。 他の三大行事(体育祭、さいきょう祭)に比べると個人の色が濃く出るプレゼンテーションコンテストですが、みんなで一つの発表を練りあげたことで、来年につながる団結力を得る機会となりました。 6年生になれば、より広いテーマでプレゼンに向かう子どもたち。次回への準備は、すでに始まっています。 いろいろなテーマを選べるように、日頃から広い視野と多角的な視点を持って生活してほしいと思います。 5年1組担任