投稿日:2019.05.28
いよいよプログラミングの授業が始まりました。 2年前からいくつものプログラミング教室を見学し、資料を集め、才教学園としてのプログラミングとはどうあるべきか考えてきました。 文部科学省からの学習指導要領では ①児童がコンピュータで文字を入力するなどの学習の基盤として必要となる情報手段の基本的な操作を習得するための学習活動 ②児童がプログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動 となっており、これを受けて、才教学園としての目標は 「事象を細分化し物事を効率よく組み立てる論理的思考を養う(純粋にプログラミングのみを行う)」としました。 巷のプログラミング教室では、プレゼンテーションや問題解決学習の要素を取り入れたりしていますが、そういった要素を加えることでプログラミング学習の本来の目的が薄れてしまうこともありますし、何よりそういったことは才教学園では普段の授業の中に散りばめられているので、純粋にプログラミングを扱うこととしました。実際、見学に行った都内の人気プログラミング教室の多くは、プログラミングのみを行っていました。 そして授業では次の三つの合言葉を元に授業を行なっています。 ・思いついたらまずプログラムを動かしてみよう。 ・何度でも失敗しよう。失敗はプログラミングに間違いがあるとわかること。 ・見やすい、わかりやすいプログラムを作ろう。 学習指導要領ではどんなプログラムでも動けば良いとしていますが、現場のプログラマーからは大きな反発を招いているようです。できたプログラムを手直しする際、見やすいプログラムとそうでないものとでは、時間のかかり方がまるで違うそうです。 以上のように、2年間をかけて多くのことを考えてきましたが、実際授業を初めてみるまではどんな反応をしてくれるのか、しっかりと伝わるだろうかと不安ばかりでしたが、初めてプログラムが動いた時の子ども達の歓声が全ての不安を吹き飛ばしてくれました。 授業の間中、目を輝かせて取り組んでいる姿を見ると、さらにどんな仕掛けをしていこうかとこちらもワクワクさせられます。 多くの授業時間を取ることはできませんが、限られた時間の中で、子ども達を目標の姿に近づけられるよう授業をしていきたいと思います。 ICTプログラミング係