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才教ダイアリー

「伝える」ということ

投稿日:2019.07.19

 先日、9年生は「修学旅行報告会」を行いました。修学旅行は5月の下旬に行われ、5泊6日でオーストラリアのメルボルンに行ってきました。報告会では、その旅行に向けて事前学習をしたことと、現地へ行って調査してきたこと、そして現地の小学生やホストファミリーとの交流や学んできたことをⅡ期生と保護者に向けて報告する会です。その詳細は「ニュース&トピックス」で紹介しているので、ここでは省きますが、9年生は、この会に向けて5月から少しずつ準備を進めてきました。


 その中で、「修正してより高いものにする力」について強く感じることがありました。


それは、この報告会の行われる1週間前に、クラス内でリハーサルを行ったときのことです。クラス内の3グループは、それぞれ10分間の持ち時間を意識して発表資料を作り、リハーサルに臨みました。しかし、その資料の出来は、やや不安が残るものでした。報告会に参加する中で最年少となる5年生にも伝えられるような平易な表現に欠けていたり、会場の大きさを考慮に入れていないものだったりしたのです。


そのことを指摘してからの1週間、生徒たちは言葉を削り、分かりやすい語句を選び、文字や図を大きくしたり色を変えたりして、「伝える」という原点に戻って、プレゼンの資料を作り変えてきました。私は、ちょっとしたヒントを得て見事に応用できる9年生の成長を、ここに感じました。


 


 


このような経緯があって報告会での発表を終えた9年生。


事前学習や修学旅行中に学んだことは数えきれないほどで、当初、1枚のスライドには情報があふれていました。しかし、それだけでは伝えたい相手に本当に大事な情報は伝わりません。伝えたいことがたくさんある中でそれを精選し、絞り込んで、本当に大事なところだけを、後輩と保護者に伝えた報告会を行ったことで、彼らはまた一つ大事なことを学ぶことができました。


 


93組担任