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才教ダイアリー

おもてなしの心

投稿日:2019.11.22

 本校では年に2回、「作法教室」を行っています。


講師の先生をお招きし、クラスごとに授業を行います。


 


作法教室では、講師の先生のお話を聞くだけはなく、子どもたちが自らお茶を点てます。「亭主(お客さんを接待する人)」、「半東(亭主が点てたお茶を運ぶ人)」、「正客(お茶をいただくお客さん)」の3役に分かれ、お茶席での役割も学びます。


茶室での歩き方、立ち方や座り方も丁寧に教わります。正座をするので、中には足がしびれてしまう子も…。しかし、そこは踏ん張りどころです。


 


1年生は、何もかもが初めての経験。わくわくしたり、ドキドキした気持ちでいっぱいのようです。1回目の授業のときは、先生に点てていただいたお茶を飲み、お茶とはどんなものなのかを知ります。初めて飲むお抹茶は少し苦いと感じる子もいますが、みんなで飲むと、不思議とおいしいようです。友人とお茶を飲むのは、つい楽しくなってしまいますが、作法教室で大切なのは心を落ち着かせること。お茶の味を感じながら、静かに、ゆっくりといただきます。


 


2回目の授業のときは、自分たちでお茶を点てます。目標は、きめ細やかでふっくらした泡を点てることですが、茶せんを使ってお茶を点てるのは想像以上に難しいものです。泡が立たなかったり、泡が大きくなってしまったり。苦労しながらも、一生懸命取り組んでいます。


 


作法教室を通じて身に付けることができるのは「おもてなしの心」。


相手に対し最善を尽くすこと。自分を下げ、思いつく限りの丁寧な対応をします。


言い換えれば、「相手を思いやる」ということ。これは、普段の生活にもつながっていくのではないでしょうか。


家族や友人、身の周りの人を思いやること。困っている人や悲しんでいる人がいたら進んで手を差し伸べる。そうすれば、さらに笑顔があふれる学校になるのではないでしょうか。


作法教室で習った周囲の人への思いやり、おもてなしの心を忘れずに元気に過ごしていってほしいです。


 


養護教諭