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才教ダイアリー

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」~6-1清掃の出来事より~

投稿日:2020.07.21


コロナ禍の中始まった令和2年度。ようやく始まった学校生活ですが、今まで通りとはいかない場面があちこちで見られます。


 本校の清掃は、5年生から9年生までの縦割り班によって行われるのが通例で、9年生が下学年をリードし各場所を清掃します。しかし現在は、感染防止の観点から、学年ごとに清掃場所を割り振っています。


 「先輩がリードしてくれていた清掃」が突然、単学年での清掃となったため、初めのうちはやや戸惑いくいきませんでした。清掃の手順はわかっていても、持ち場につく時間がばらばらだったり、箒やモップ、雑巾がけの連携がうまくとれなかったりすることがあり、「清掃の意義を忘れている」とまでは言わずとも、登校が再開した6月はなんだか「弛み」を感じたのです。


 そのような中で、「自分たちが使った所を清掃するのは当たり前のこと」と、担任から6年1組の生徒たちに伝える機会がありました。そして私自身、3か所の清掃場所を巡回する際は、雑巾を片手に汗だくになって清掃をしながら指導することにしました。すると生徒たちの清掃に取り組む姿が激変し、清掃時は無言で、とにかくその場所を一生懸命きれいにしようという意識が改めて育ったように思います。


 また、生徒より先に清掃を始めた先生がいれば、「先生、ありがとうございます。」「ここからは私たちがやります。」といった言葉が自然と出るようにもなりました。


 このような経験を経て、今、6年1組の清掃に取り組む姿勢は校内一なのではないかと自負しています。


 


さて、ここまで書いて私が思い出しているのは、私の地元である新潟県出身の山本五十六さんのことばです。


「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。


話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。


やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」


 


私が今回特に実感を強くしたのは、最初の一文です。私も生徒とともに清掃をしてはいましたが、「汗をかくまで一生懸命やっていたか」と問われれば、「まだそこまでではなかった」と反省すべき点があります。


まずは教員が汗だくになって清掃をすれば、生徒たちもついてきてくれるという実感。「才教の心得」を軸に、私自身も「日々是精進」と研鑽を重ね、生徒たちの成長を見守りたいと思います。


 


6学年主任・6年1組担任