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才教ダイアリー

「マスクの下の笑顔」~いつもとは違う学校生活でも~

投稿日:2020.08.07


8月7日、1学期の終業式を迎えました。コロナ禍による特別休業があったため、1年生の1学期の授業日数は59日と、類を見ない少なさでした。今年入学したばかりの1年生は、新しい生活様式を強いられ、体育祭を経験することもできませんでした。やはり、「コロナが無ければ・・・・」と、つい思ってしまいます。


 でも、学校生活が初めてのこの小さな子どもたちは、マスクの下でもお互いに笑顔を交わしながら当たり前のように毎日を過ごし、例年の1年生と同様にたくさんのことを身につけていきました。


 


初めに感心したのは、入学したばかりで学校が休業になったとき、学校から配信される動画を一生懸命見ながら学習してくれたことでした。休業明けに提出されたノートやワークシートには、まるで学校で授業を行っていたかのように、しっかりと学習の記録が残されていました。


「あさがお」の種まきも、今年は動画を観ながら家庭で行ってもらったのですが、7月にはクラスごとに並んだ植木鉢に綺麗な花がたくさん咲きました。


 


国語や算数はもちろん、とりわけ「先達に学ぶ発表会」には、みんな興味を持って意欲的に取り組みました。覚えたことわざは26個。「三人寄れば文殊の知恵」「千里の道も一歩から」「七転び八起き」など、前向きな諺は、みんなの教訓となりました。行事があってできない朝は、「きょうは“先達”をやらないんですか?」と残念そうにしていたくらいです。


 


体育の渡り棒では、諦めない挑戦が続きました。初めはできなくても、マメを作りながら練習し、とうとう課題を達成してメダルを獲得した子がたくさんいました。できなくても、何とか進もうと必死の形相でぶら下がっている姿はとても立派でした。「つらいこともがんばろう!」は、1年生の目標の一つでもあります。


 


図工では、様々な作品を作って楽しみました。絵や粘土、工作など、傑作がたくさん誕生しました。のりの使い方を学びながら作った、「花火」はとてもきれいでした。


 


今年は花火大会も行われないような夏になってしまうかもしれませんが、「花火や水遊びをしたい!」「かぞくみんなであそびたい!」「おてつだいをしたい!」と、明日からの夏休みを楽しみにしている子どもたちです。まずは、ご家族との充実したお休みになることを願っています。


そういえば、7月の4連休のあと、「どこかへお出かけしたのかな?」と何気なく尋ねてみたら、「先生、今は出かけちゃいけないんだよ。」との返事。1年生の合言葉は、「どんなことにも まえむきに」なのですが、小さな子どもたちが、自分ではどうしようもない大変な状況の中にあっても、こんなに我慢をして、自分ができることを前向きに精一杯頑張っていることに、本当に頭が下がる思いです。


私たち大人の責任は、重いはずです。


 


2学期も、どうか子どもたちの笑顔が変わらずにありますように。


教室にみんながそろって、明るく楽しく過ごせますように。


 


みんな、ワクワクの 楽しい夏休みにしてくださいね。



さらにパワーアップして、2学期には元気いっぱいで会いましょう!



 


1学年主任・1年2組担任