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才教ダイアリー

7年生、初めての技術科

投稿日:2020.09.18


 中学校課程で生徒が出会う教科が「技術科」です。


まず製図の学習を終え、次の課題は木材加工です。「のこぎりや金づちなどの道具を使うのは、ほぼ初めてに等しい」という生徒も多数いる中、今年、皆が挑戦する教材の第一歩は“ペン立て”です。


彼らが作るペン立ては小さな教材ではありますが、色々な要素が盛り込まれています。作業の工程は、材料への製図である「けがき」からスタートします。差し金を使って線を引く生徒たちの目は、「1ミリも間違えないように!」と、真剣そのものでした。


線の点検後、材料を固定してのこぎり引きに移ると、最初に刃を入れる位置がなかなか定まらない…と、幾分苦戦している場面も見られました。ここをクリアするため、生徒たちは「こうしたらいいよ」「こんな角度で刃を入れると楽だよ」などと声を掛け合い、お互いに協力している姿を見て、私はこう思うのです。


「今年の7年生(=中学1年生)も、次に渡す難易度の高い本教材をきっと上手に扱っていけるだろう。」


 


さて、最近は技術科にも新しい波が押し寄せ、プログラミングが必修となりました。このプログラミングは、次世代の大きな課題です。しかし、どことなく、技術科本来の醍醐味である「ものづくり」の割合が減ってきている気がします。


本校の生徒は、7年だけでなく、8・9年生も「ものづくり」が大好きです。加えて、そこには「単に作ることが好き」というだけではなく、でき上がった作品のクオリティーも高いということを指導者として感じています。手を使うこと、材料の温もりや香りを感じることなど、五感を使った授業ができるような指導で生徒たちに必要な技術を身につけてもらうことも、本校が謳っている感動体験の一角を構築するものと考え、今日も技術室で生徒たちを待つ私です。


 


技術科担当