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才教ダイアリー

食べものを大切に!食べものに感謝!

投稿日:2021.12.10

「ゴミとして捨てられてしまうものを、何かステキなものに変身させられないだろうか?」



 3年生は、これをテーマに「総合的な学習の時間」を使い、みんなで様々なことを考え活動してきました。例えば、不要になった紙を集めてメモ帳を作ったり、色画用紙の切れ端でコースターを作ったり・・・。


 外部から先生をお迎えして、ペットボトル製の竹とんぼ「ペットコプター」を作って飛ばす活動(11月)もその一つでした。



 この12月には松本市のご協力をいただき、食品ロスについての環境教育授業を行いました。市役所環境地域エネルギー課の加藤さんと山内さんからは、普段あまり考えることなく食べている食品についてお話を伺いました。


 まず、「1杯のカレーライスを作るために必要なもの」を考えました。肉、ジャガイモなどの材料はもちろん、それらを運んだり、お店で売ったり、加工してくれたりする多くの人のおかげで、私たちはカレーを食べることができていると改めて気づかされました。


 その後、話は核心に迫ります。日本で消費される食料の半分以上は外国に依存していること、その一方で1日1万6千トン、年間600万トンもの食料が廃棄されている現状を知りました。あまりに大きい数字に量の程度がわからなかった子どもたちですが、「(1日の廃棄量は)25メートルプールで50杯分」と聞き、びっくりしていました。


 中でもショックが大きかったのは、8億人以上が満足に食事をとることができず、また5歳まで生きられない子どもたちが年間310万人もいるという話でした。10秒に1人が亡くなっていると言われ、それまで元気だった子どもたちのトーンは急降下。


 自分たちでできることはないか。無駄をなくすための方法はないか。子どもたちには難しい課題かもしれません。それでも、「食事するときはいつも、感謝して残さず食べること」ならできそうだとの結論に至り、大切なことを教えていただいた1時間でした。



 授業が行われた日は、みんなで内容を振り返ってから給食を食べ始めました。配膳された給食にもたくさんの人が関わっていること、様々な事情で給食を食べられない子どもたちの存在があることを意識しました。すると、いつも苦手なものを残しがちな子も、ごはんとお味噌汁は完食!


 今は飽食の時代、すぐ替えが利く時代ではありますが、私たちの食や生活にまつわることのほとんどが、誰かの手によって成り立っています。『当たり前』だと思っていることは、実はそうではないのです。こうしたことへの気づき、感謝する気持ちを思い起こさせる機会を作り与えていくことが、私たち教師や学校、ひいては大人の役割であるとの思いを新たにした日でした。



3年1組担任

環境と食品ロスの話を聞き、大切なことはメモを取る3年生

「食べられること」に感謝