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才教ダイアリー

さいきょう商店街を開きました

投稿日:2022.10.04

 毎年、小学2年生は生活科の学習の一環として「さいきょう商店街」を開きます。廃品を利用して商品を作り、お店を開きます。お客さんは1年生です。目指すは「売上第1位!」そのためにどんな工夫をするのか、お店ごとに考えました。
「良い商品を作る。」
「1年生の好みに合うような商品を作る。」
「でも、1年生の好きな物って、何?」
 1年生に好きな物や好きな色、形などのアンケートも取りました。それをもとに、「自分達のお店で何を売るか」、「商品の色や模様はどうするか」、「値段はどうするか」など、1年生の立場になって考えました。ほかにも、「商品をきれいに並べる。」「笑顔でお客さんを迎える。」「おすすめの商品を紹介する。」・・・。売り上げ1位になるために、仲間と考え、お店作りに活かしていきました。


 商品が出来上がると、どんな商品があるのか1年生に伝えるために、チラシを作りました。それから、おすすめの商品を実際に見せながら、1年生の教室に宣伝にも行きました。商品に値段をつけ、お店の看板も作って準備は万端です。


 そして、迎えた当日。いよいよ、さいきょう商店街、開店。
 1年生が会場内に入ってくると、「いらっしゃいませ。」とすぐに大きな声が響きました。
「いらっしゃいませ。」「いい商品がたくさんありますよ。」「こんな、おもしろいことができますよ。」大きな声で一生懸命にお客さんに呼びかけました。商品の説明をしたり、どういう所がおすすめなのかを言ったりと、ただ売るだけではなく、きちんとお客さんとのやり取りをしている子ども達の姿も見られました。たくさんの商品を売ろうと、一人ひとりが一生懸命に活動しました。


 後日、「売上第1位」のお店の発表がありました。売り上げ1位のお店は、たった1店です。1位になれなかった子は、残念そうな表情を浮かべていました。その後のまとめでは、「さいきょう商店街を開いて良かったこと」を、みんなで話し合いました。いろいろな意見が出る中で、「1年生が喜んでくれた。1年生の笑顔を見て、自分もうれしくなった。」という子がたくさんいました。売り上げを上げることだけではない、自分達が活動したことの価値を見出すことができました。


 そして、世の中のお店を開いている人のことも考えました。
「お店を開いている人も、お金をたくさんもらうことばかりを考えているのではなく、お客さんのために、お客さんに喜んでほしいと思っているんだ。」
「お客さんが喜んでくれて、自分もうれしい気持ちになるんだと思う。」
 そして、他の職業にも話は、広がりました。
「お医者さんは、患者さんのために病気を治して、元気になってもらいたいと思っていると思う。」
「お米や野菜を作っている人は、それを食べる人が健康になってほしいと思ってやっていると思う。」
「大工さんは、住む人が気持ちよく暮らせるように、いい家を作ろうと思ってやっている。」
 一生懸命に取り組んできたからこそ、1年生が喜んでくれて、それによって自分達も満足感を得ることができました。そして、それを世の中の仕事のことにも結び付けて考えることができました。この「さいきょう商店街」を通して、仕事をしている人の思いに触れることができました。


2年生生活科担当