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才教ダイアリー

「道徳」 9年間の振り返り

投稿日:2023.03.01

 9年間の「道徳」の授業を振り返りました。一口に道徳と言っても、扱う分野は「友人関係」「生命の尊さ」「自立・自律」「公平・公正」「勤労・キャリア教育」「差別問題」「情報メディア」などと多岐に渡ります。
 9年2組の生徒たちは、どのような題材に対しても真摯に向き合い、意見を出し合ったり、グループで話し合いを行ったりしてきました。時には意見をぶつけ合い、時には共感し合い、仲間の考えや思いを共有してきました。そんな道徳の授業も、中学校生活とともにお別れとなります。
 まとめの授業として、これまでの道のりを振り返り、「命」とは何かということについて考え、その「命のある間をどのように生き抜いていくか」ということを考えました。これから生きていく中においては、様々なことに直面するでしょう。必ずしも良いことばかりではないと思います。与えられた一度だけの命を、両親や家族、携わってくれている多くの人に感謝をしながら、精一杯生き抜いてほしいと願っています。


 授業では、アンジェラアキさんの作詞・作曲による「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」の歌詞を読み、将来の自分への手紙を書きました。6年生での卒業音楽会に向け練習をしていた曲でしたが、残念ながら新型コロナウイルスの感染拡大の影響で音楽会は中止となってしまいました。こうしたことも含め、中学校の大切な3年間が思うようにいかず、歯がゆさも感じたと思います。しかし、これまでとは異なる、新しい価値観を育むことができたととらえることもできます。
 数年後、この手紙を読めば、「あの頃の自分はこんなことを考えていたのだ」と思い至るでしょう。


 今は高校入試を控え、不安や成績との葛藤と戦っているみなさん。でも、ここで頑張ったからこそ今の自分があるのだと、きっとそう思えるはずです。
 卒業間近、仲間のことについて書いた生徒は、高校やその先で新たな人間関係を築きつつ、才教でともに生活した仲間のことを思い出すでしょう。
 過去を振り返り、現在、そして未来へと繋がるまとめができたのではないかと感じています。


 ここからは、「これまでの道徳の授業を思い浮かべ、自分がこれからの人生で大切にしていきたいと思うことは何か」という問いに対する生徒の考えを連ねてみます。
(抜粋して以下に掲載。一部修正。)


9年2組担任


*****


常に自分の存在意義を考え、相手の気持ちを考えて行動する。


世の中には多種多様な人が生きていることを意識し、寄り添うことを大切にしたい。


情報は良くも悪くも誰かの人生を一瞬で変えてしまえる力を持っていることを忘れてはいけない。


今までは友人がいることが当たり前だと思っていたが、何か困ったときに助けてくれる友達の大切さや有難みを感じながら生活していきたい。


「命」や「自然環境」にも目を向けることができたので、今後も広い視野で物事を捉えていきたい。


これからの人生の中で、自分とは違う意見や考え方をもつ人がいると思うので、自分とは異なる意見も大切にしていきたい。


感謝、助け合いを大切にしていきたい。人は誰かと繋がり、支えあっているからこそ何かを成し遂げることができる。だからこそ困っている人がいたら手を差し伸べるべきだと思う。


実行できるかできないかは別として、自分がすべきことをする。後々のことを想像した時に、できるだけ後悔の少ない道を選びたい。


これまでの道徳で感謝を伝える言葉が多く出てきたと感じている。どんなに小さなことでも、感謝を伝え相手を思う精神は、これから生きていくうえで重要だと感じた。


いつでも夢を持ち続け、それを叶えるために少しずつ努力する。