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才教ダイアリー

『実り多い2学期に!』

投稿日:2023.08.25

 31日間の夏休みが終わり、いよいよ2学期が始まりました。学校には再び、子どもたちの明るく元気な声が響き、目を輝かせて友達と遊び、学習に励む姿が戻ってきました。子どもたちの声が校舎の中に広がり、学校も生き生きとしている感じがします。


 21日の登校日。意気揚々と笑顔いっぱいに登校する子、眠そうに目をこすりながら登校する子、久しぶりの学校にちょっぴり緊張して登校する子など、表情は様々でした。そんな子どもたちが、何よりも嬉しいのは、友達との久しぶりの再会です。
 笑顔が溢れ、夏休みの思い出話に花が咲きます。私にも、夏休みの楽しかった思い出を「あのね!それからね!」と、嬉しそうに話してくれます。中には、「あれもあった、これもあった」と、話し足りないような子もいました。
 思い切り遊んだ子、スポーツで体を鍛えた子、勉強に力を入れた子、旅行を楽しんだ子等々、それぞれに有意義な時間を過ごせた夏休みであったことが伺えました。


 また、頑張って取り組んだ宿題も嬉しそうに提出してくれました。夏休みの宿題といえば、3年生からは課題の一つに理科の「自由研究」が加わりました。一番の目的は、自由研究を通して子どもの自主性や問題解決能力を育むことにあります。理科の授業で「自由研究の進め方」や「自分の考えをまとめる方法」などを学習した上で、子どもたちはそれぞれ興味のあること、やってみたいことなどに取り組み、その成果をまとめて提出しました。
 長い時間をかけて、調べたことを丁寧にまとめた研究、子どもらしいアイディアにあふれた工作や手芸の作品、お家の方に手伝っていただいたり、相談したりしながら仕上げた作品もありました。どの作品を見ても、力作揃いです。
 本人の様々な工夫や努力と、ご家庭の協力を得て完成した自由研究は、子どもたちの『がんばり』がしっかりと形として表れていました。


 自由研究とはその名の通り、自由な研究であり、何を研究するかは自由です。何よりも、子どもたちの発想の面白さが魅力です。自分で計画を立てて調べたり、時にはうまくいかないことがあったり...と、この課題を通して子どもは様々なことを学び、成長していきます。研究の結果だけではなく、その過程こそが大切だと思います。
 だからこそ、子ども一人ひとりの作り上げるまでの努力、「やってみよう!」と決意した思い、「自分らしい」工夫やアイディア、それらを十分に認めてあげたいと思うのです。そのことで、自己肯定感や主体性、多様性の成長も促され、様々な行事や活動での一人ひとりの活躍にもつなげていけると考えるからです。
 2学期の活動においても、子どもの自由な発想が遺憾なく発揮できるようにサポートしていきたいと思っています。


 また、この2学期には、才教学園3大行事の2つ目となる「さいきょう祭」も行われます。
 一人ひとりがステージ上で輝き、全員が一つになり、互いに支え合うことで、素晴らしい舞台を作り上げることが、3年生の目標です。そのために、自分の力を友達のためにも使い、友達の力を自分に生かして、粘り強く挑戦し続けることを大切にしてほしいと願っています。その姿を互いに認め合うことが、人の役に立てる自分、自信ある自分、自分も他人も同じように尊重することができる人に向かっていけるのだと思います。
 私たち担任は、子どもたちが一生懸命になる場づくりを行い、努力を評価することで、一人ひとりの『いっしょうけんめい』な姿を引き出していきます。大きな行事を経験することで、子どもたちが達成感や自己有用感をもち、自尊感情を高め、体力・気力をさらに伸ばすこと、そして、目標に向かって努力をすることの大切さを実感し、できる喜びをたくさん体験する実り多い学期にしていきたいと思います。


3年2組担任