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才教ダイアリー

小さな命を育てよう~才教学園のリーフレタス畑

投稿日:2023.11.14

 技術科に『生物栽培』という単元があります。電気分野や木材加工分野が中心の教科としてはやや異質の感がありますが、生徒の取り組みはとても意欲的です。本校では、養液栽培を取り入れた学習を進めました。栽培するものは「リーフレタス」です。第二理科室の西側にある棚は、観察や管理に適した場所となっていて、毎年この時期になるとリーフレタス畑に変身します。


~発芽してホッと~
 今年も、種まきは10月初旬に行いました。先にも触れた通り養液栽培であるため、土は使いません。土台となるものはスポンジです。そこに種をまいて、レタスが発芽するのを待ちます。「苗半作」といわれるくらい大事な実習であり、生徒も教師も芽が出るのかドキドキの1週間です。
 異常ともいえるほど安定しない気象が生徒の心配の種となっていて、たびたび、理科室の棚を覗きに来る生徒の姿が散見されました。更に、実習が「さいきょう祭」の練習期間と重なっていて生徒は忙しかったにもかかわらず、それぞれが発芽にかけた期待が大きな後押しにもなったのか、無事に全員のレタスが発芽してくれました。


~休み時間の観察や管理が勝負~
 中学校課程で、「生物の育成」は全教科のなかでこの単元だけです。
 朝、生徒は、理科室でレタスの観察をしてから授業に向かいます。そして、放課後になると、また観察や管理のために理科室を訪れます。リーフレタスのことを毎時の授業で扱うことはできないので、生徒にとっては、休み時間が管理の勝負どころになっています。給水用ペットボトル内の水の量や葉の様子を丁寧に見ては、せっせと記録を取っていく姿を何回も見ました。
 リーフレタスを見ている姿やまなざしに8年生のやさしさを感じ、私が大切にしたいと思う時間です。


~今年は調理実習解禁~
 ここ数年の実習では、収穫はしたものの、コロナ禍のためリーフレタスを使っての調理実習を中止していました。しかし、今年から再開の予定です。調理室をお借りして、ポトフ風の料理を作る計画・・・これも、生徒の楽しみです。「ミニ地産地消」だと思っています。


 学校園がなくても、工夫次第で、リーフレタスから植物の命を育てる大切さを学びとってくれたらと感じています。


技術科担当

発芽からしばらく。「レタス感」はまだない・・・かも(10/24)

上の写真からおよそ2週間後。すくすく成長中(11/9)