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才教ダイアリー

言いたいことをシンプルに

投稿日:2024.01.26

 中学校課程・英語の授業では、各学期に1回ずつ、テーマを決めてスピーチの発表をおこなっています。7~8年生は年度内に3回、高校入試に向かう9年生は2学期までとしています。
 2024年度3学期のテーマは、7年生が『My Dream』、8年生は『2024 goals』。2月の発表に向けて、早速生徒たちはそれぞれのスピーチを書き始めました。10文程度という限られた中で、自分が何について話したいのかを決めることに時間がかかる生徒が多くいます。実際、私の担当している7年生の授業でも、「夢がまだ無いから、書けない...」と、手が止まっていた生徒が数名いました。私は、「必ずしも夢=職業でなくてもいい。既習のwant toを使って、自分のしたいことについて書いてみてはどうか」と伝えました。

 書きたい内容が決まったら、次にOpening → Body → Closing と、流れのある文章になるようにしていきます。
 「各学期に1回」と前述しましたが、今年、7年生は2学期が初めてのスピーチでした。その時はまだ英語のスピーチを書くことに慣れていなかったため、苦戦している様子が見られました。しかし、今回は2回目ということもあるのでしょう。教科書の例を参考にしつつも、多くの生徒が知っている表現をフル活用して書こうとしていて、私はその姿に成長を感じて嬉しく思いました。同時に、生徒に寄せる期待も大きくなっていきました。

 いつも授業で生徒たちに言っているのですが、まずは、間違いを恐れずに書いてみること。生徒が自分で書き終えた後は、必ずネイティブの先生が内容をチェックするのですが、前提として特に大切なことは、自分の知っている単語や文法を使うこと、つまり、自力で書くということです。

 「こんなことを言いたいけれど、英語でどう表現したらいいかわからない・・・」
 その気持ち、とてもよくわかります。このように困ってしまったときは、自分が簡単に伝えられる表現に換えられないか考え、他の言い方を模索してみるといいと思います。
 先のようなことで足踏みしている生徒の中には、iPadなどの翻訳機能に頼って、まだ習っていない単語や文法ばかりの文章をつくっていることがあります。とても便利なツールではありますが、やはり「自分で考えた」ものではないので、本番でもスムーズな発表をすることが難しくなりがちな印象です。さらに、聞き手はクラスメイト。内容が複雑すぎて、理解しきれない場合もあるかもしれません。

 難しい内容を発表することがこのスピーチの目的・・・ではないのです。
 自分がそれまでに学んできた英語の知識を使って、言いたいことをシンプルに表現する練習を日頃から積んでいきましょう。
 こうした取り組み一つひとつが、この先に必ず生きてくるはずです。

 来月の授業で、2学期より更にグレートアップしたスピーチが聞けることを楽しみにしています。


英語担当

原稿の書き始めの頃。Openigから丁寧に進めます(1月中旬)

先生によるチェック。アドバイスもしっかり吸収(1月下旬)

練習も余念なく・・・