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才教ダイアリー2020

まず、やってみよう!(後編)

投稿日:2021.01.15

算数の計算問題のような“正解・不正解“はないこと。

イメージしたものと違っても、そこから「工夫する」ことが大切だということ。

図工では、折にふれ、こういったことを子ども達に伝えていて、「自分で考えて、やってみる」こともたくさん経験させたいと思っています。

「ここをこういうふうにしたいけど、できるかなあ…?」

相談とも独り言ともつかないつぶやきが聞こえたら、私は「やってごらん!」と勧めています。失敗を恐れず、まず自分でやってみる。思うような結果が得られなかったら、次の手を考える。

なにかと速く正確な結果を出すことが求められがちですが、試行錯誤することの大切さは変わらないように思います。

 

さて、話を「ころがるおもちゃ」作りに戻して…。

飾りつけに一生懸命取り組む子ども達の中で、Bさんは車輪の部分に色とりどりの長い飾りをつけました。重さや絡まりが心配でしたが、「それだと転がらないのは?」とは言いません。自分で転がしてみて初めてわかることがあると思うからです。板で作った坂道で自分の作品を転がしてみたBさん。じっと見つめた後、何かに気づいたような表情を見せ、飾りを切ることを決めました。飾りは短くなりましたが、よく転がるようになりました。「ふさふさして、転がすときれい!」そばで見ていた友だちが声を上げ、Bさんも納得の表情です。

ストローを付けてみたCくんも、初めは全く転がらない状態でしたが、ストローを曲げることで、かえって面白い動きをするおもちゃができました。

 

それから数日後の2学期の終業式。校長先生が「これからの時代を生きるために必要な『想像力』『創造力』を身につけるには、“考えて行動すること“を積み重ねるしかない。」とお話しになりました。小さな一歩かもしれませんが、図工で育もうとしているものと相通じるものがあると確信しました。

これからも、「まず、やってみる。そして考える。またやってみる。」ことを、子ども達と積み重ねていきたいと思います。

 

1年図工担当

まず、やってみよう!(前編)

投稿日:2021.01.15

1年生は、いつも図工の時間を楽しみにしてくれています。廊下で会うと、「先生!次の図工では何をやりますか?」と元気に聞いてきたり、「明日の図工、よろしくお願いします!」と礼儀正しく挨拶してくれたりするのです。そして、いざ授業の時間が来ると、あふれる自由な発想で私を驚かせてくれます。予想をいい意味で大きく裏切ってくれるので、私は毎回、「今日はみんなどんなことをしてくれるだろう」と、ワクワクが止まりません。

 

12月は「ころがるおもちゃ」作りをしました。まずは土台作りから。トイレットペーパ―の芯に切れ込みを入れ「のりしろ」を作ったら、しっかり開いて紙皿に貼り付けます。このときにこだわったのは、「のり」で付けること。セロテープやボンドといった、便利で強力なものではなく、敢えてのりを使いました。最近、工作で使う機会は減っていますが、紙同士なら十分貼り付けることができ、乾くと見た目もきれいでしっかりと接着できる。そんな「のり」の良さを、子ども達に実感してほしかったからです。

初めは、「うまくつけられない!」「動いてずれちゃうよー。」とのり付けに苦労する子も多かったのですが、次第に乾き、しっかり貼れていることがわかります。こうした待ち時間のような「ちょっとの辛抱」も、経験させたいことの一つでした。

作業が進むにつれてそんな声は減っていき、気づけばみんなは飾りつけに夢中になっていました。さっきまで「できない」とくじけそうになっていたAくんに、「どう?くっついたかな?」と尋ねると、「大丈夫です!」と元気に答えてくれました。

(後編に続きます)

1年図工担当

9年生が見せるさりげない思いやり

投稿日:2021.01.14

毎日20分間の清掃の時間。担任、教員も生徒たちとともに静かに掃除に臨みます。今年度、私の担当場所は9年生が清掃する「北昇降口」になり、掃除の主な手順は「すのこを上げてコンクリート床の掃き掃除をする。すのこを元に戻して、表面の雑巾がけをする」という作業の繰り返しです。

しかし、昇降口という場所柄、ここは人の往来が激しく、清掃と1年生の下校が重なる曜日が週4回あります。そこで9年生は、1年生が通る時間には清掃をひとまず中断し、「どうぞ」「さようなら」と微笑みながら見送っています。9年生と比べると、まだ体も小さくかわいらしい1年生。9年生は、その一行の姿がなくなったことを確認して、掃除を再開するのです。このときの移動に伴って、靴底に着いた砂が落ちたとしても、あるいは雪や雨水で再度濡れてしまっても、そんなことを少しも厭わずに清掃を続ける9年生の姿が幾度となく見られます。

校内で偶然の巡り合わせなのかもしれませんが、その年の差8歳。中学3年である9年生が小学1年生のために掃除をするシチュエーション、なんとも素敵です。

 

1年生が昇降口を使うのはほんの数分ですが、このようにさりげなく、他人を思いやった振る舞いをほぼ毎日のように当たり前にできる9年生を、私は立派だと思います。何かをさりげなく行うということは、大人でも難しいものです。「これが9年間の積み重ねなのかなぁ」と思いながら、私は目を細めて眺めつつ、一緒に掃除に励んでいます。

 昨年の11月をもって生徒会を後輩に託し、表立って活躍する機会は無くなった9年生ですが、このような「かっこいい先輩らしさ」を、卒業するまで後輩たちにいつでもたくさん見せてあげてほしいなぁと、そう期待せずにはいられません。

 

 昔のこの学年の担任

5年2組発、何ができるかな?

投稿日:2021.01.12

才教学園の生徒会は、本部を中心として文化、体育、応援、報道、衛生、倫理、図書、環境、園芸、代表という10の委員会があります。5年生以上の生徒は、いずれかの委員会に所属し活動を行います。 

生徒会の一員となり、活動を楽しみにして一生懸命に励んでいる5年生ですが、2組では生徒会活動をクラス内でも活かそうと委員会ごとに企画を練り、少しずつ自分たちで考えた活動を始めています。

 

◆衛生委員会

・健康チェックカードを名簿順に並び替える。

・給食の後片付けをスムーズに行えるよう、ごみ袋を2枚用意する。1枚は牛乳瓶の蓋を捨てるため、もう1枚は汁椀にかけられていたラップなどを捨てるため。

今ではみんなが当たり前のように分別して、きれいに片づけています。

 

◆図書委員会

・担任や図書室からのおすすめ本などを置いている「学級文庫」の貸出情報(誰がいつどの本を借りたか)をきちんと記入する。

 

◆環境委員会

・ロッカーの整理整頓ができているかチェックし、きれいな状態を維持できるよう呼びかけを行う。

以前よりロッカーを整然と使用することができるようになりました。

 

◆園芸委員会

・教室に植物紹介コーナーを作り、季節に合う草花を月ごとに紹介する。

・教室内の植物の管理(水やりなど)を行う。

 

◆代表委員会

・生徒会で決まった月間目標の読み合わせを行う。

生徒たちは、目標とその意図をしっかり理解し、意識して行動し始めました。

 

 このほかにも、応援員会「頑張っているみんなを応援しよう」、報道委員会「クラス内であった“良いこと”を学級通信に載せられるように情報を集める」といった企画を考えています。

まず自分たちのクラスで何ができるのか、そして、それを委員会にどう活かせるかを考えながらですが、これからも「クラス発」の企画を探していきます。

 

5年2組はこの約半年間、通常の学校生活や、さいきょう祭、宿泊研修といった行事を通じ、成長が実感できる日々を過ごしてきました。加えて言えば、とても仲が良く団結のあるクラスにもなってきました。まだ課題もありますが、みんなで意見を出し合い、協力して頑張ろうという雰囲気があちこちで生まれています。今年度もあと2か月半程度ですが、これからの成長も楽しみです。

 

5年2組担任

衛生委員会(上)、園芸委員会(下)

環境委員会(上)、代表委員会(下)

図書委員会

「継承」

投稿日:2020.12.25

先日、生徒会活動の一年間の総まとめとなる生徒総会が行われました。

例年であれば、Ⅱ・Ⅲ期の生徒が一堂に会し、この一年間の活動に対しての承認を行うのですが、昨今の事情を考慮して、各委員会の旧三役の9年生と次年度新三役の8年生が各教室を回り、承認を得ていく形式で行いました。

クラス単位の少人数で会を進行することで、コロナウイルス対策として密を避けることはできましたが、そうすると訪問する教室の数は、5年生から7年生まで計7クラス。すなわち、同じ説明を7回繰り返すことになります。連日、教室で活動報告を行う委員長たちを見てきましたが、どの教室でも力を抜くことなく一年間の活動報告を行い、承認をもらうことができたようです。これについては、とにかく「お疲れさま!」の一言に尽きます。

 

そして、8年生がリードする生徒会がスタートを切りました。

令和3年度の活動計画の作成と自分たちが初めてリードする第1回委員会の準備のために奔走する8年生。そんな後輩たちを暖かく見守り、ときに励ます9年生の姿がありました。

 

「先輩、助けてください!」

「何に困っているの?」

「いろいろです。緊張して毎日ドキドキです。」

「大丈夫。ぼくたちも一年前はみんなと同じだったよ。こういうことを乗り越えていけば成長できるから、頑張って!!」

 

生徒会を引退した今、9年生は頼られ励ます側となりましたが、そんな彼ら彼女らも、一年前は同じように悩み、迷い、とまどいの表情を見せていました。先輩の助言に、たくさん励まされていましたね。振り返れば、立案・承認された計画をいざ実行しようと思っていた矢先、様々な障壁が立ちはだかったことで考えていた活動ができなかったことも多かった今年の9年生。

試行錯誤を繰り返して得た経験も多かったはずです。

「これがだめなら、あれはどうだろう。」

「可能性を考えてみよう。」

9年生が奮闘した経験はきっと、後輩に引き継がれ、今後に生かされていきます。それは生徒たちにとって学校がよりよくなっていく契機となるのでしょう。

 

8年生のみなさん、9年生や諸先輩に負けないよう、学校を盛り上げてください。

頑張れ、8年生!!

 

 生徒総会担当

新旧本部三役による生徒総会の様子

令和2年生徒会の委員長たち

令和3年生徒会の新三役:副会長、会長、書記(左から)

「ぼく、100点とったよ!」 ~頑張るって素晴らしい~

投稿日:2020.12.15

 12月第2週、懇談会で保護者のみなさんと話をしながら、子どもたちがこの2学期を本当に頑張ってきたことをあらためて実感しました。安堵の気持ちや誇らしい気持ちをお家の方と共有することができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。

  

 K君は、ある日、「お母さん、ぼく計算名人になったよ!」と持ち帰った計算プリントを掲げながら駆け回り、喜びを爆発させたそうです。その数日後、国語のテストを返却したときには、「先生、ぼく、国語のテストで初めて100点が取れたよ!」と本当に嬉しそうな笑顔を私に見せてくれました。実は、彼は国語が少し苦手。国語や漢字のテストでは、なかなか100点を取れずにいました。その彼が、とうとう2学期の最後に見事100点を獲得したのです。長い道のりだったかもしれませんが、頑張りましたね。その日の帰り、お迎えに来たお母さんの顔を見るなり飛びつくように駆け寄り、さっそく報告していました。飛び上がるほど嬉しかったのですね。

 

 どの子にも、好きなことや得意なことがあれば、嫌いなこと苦手なことがある。それは当然のことです。しかし『努力こそが、我々の未来を明るくする』『態度こそが素晴らしい成果を生む』という言葉が示すように、様々な学習や経験をする中で「嫌だな。」「苦手だな。」ということからも逃げずに挑戦し、どれだけ頑張れるかが大切なのですね。

 

 体育祭ができなかった今年、1年生にとって初めての大きな行事となった10月のさいきょう祭。大きなステージに立つには、勇気が必要です。歌や踊りが得意ではない子、あるいは人前で声を出すことさえ苦手な子もいるでしょう。

1年生の目標は「自分の力を出し切ること」。練習のときから、「頑張らないと、終わったときにやり切ったという気持ち良さを味わえない。みんなにその気持ち良さを経験して欲しい。」ということを、担任みんなで話してきました。演目『あしたてんきになぁれ』に点数をつけるなら、本番のそれは100点をはるかに超えるものでした。つまり、1年生の一人ひとりが100点満点を取ったのです。

小さな1年生にも人を励ますことが何かできないかと考えて作り上げた演目は、子どもたちの頑張りで大成功となりました。このほどの懇談会で、「さいきょう祭の後も、撮った映像を何回も見ているんですよ。私の励みになっているんです。」とお話になった方がいました。子どもたちのメッセージを受け取ってくださった方々がたくさんいることを本当に嬉しく感じ、子どもたちの頑張りを心から誇らしく思います。

 

 

 長い2学期を懸命に乗り越えた子どもたち。みんな100点満点をたくさん取りましたね。あらゆる教科の学習に加え、運動や作品作り、掃除や係の仕事、お友だちに優しくすることなど、どれをとっても100点や花丸でいっぱいです。本当に充実した2学期になりました。

 

今、教室は子どもたちが作った素敵な作品にあふれています。とても居心地がよい教室が、私は大好きです。

1年生のみなさん、冬休みをご家族と楽しく過ごし、3学期が始まったら、またみんな元気に教室に戻ってきてください。3学期は、2年生に向けて、みんなで手を取り合って、努力を積み重ねていきましょう。

 

素敵なクリスマスを。そして、よいお年をお迎えください。

 

 1学年主任・1年2組担任

「見られる」という意識

投稿日:2020.12.14

先日、生徒会選挙が行われました。8年生から過去最多となる7人が立候補し、みんなで切磋琢磨しながら選挙活動に取り組んでいたのですが、候補者と推薦責任者の頑張りは学年全体に良い影響を与えてくれました。

 今までは、私が「生徒会の三役に選ばれるかどうかは、日頃の生活の様子で決まることもある」と話をしても、どこか他人事のように聞いていた生徒たち。しかし、自分の友人が才教学園の生徒会長になることを志向して日々の生活から精一杯取り組んでいる様子を近くで見ていて、何かを感じ取ったようです。

 

以前より明るく大きな声で挨拶をするようになった子。清掃に今まで以上に集中して取り組むようになった子。自分に与えられた役割以上のことをして、さらにそっと誰かのサポートに回る子など、生徒たちの日常は随分と変化しました。

 その変化、つまり彼らを変えた一番の要因は、「見られる」ことに意識が向くようになったことだと思います。先輩たちの後を追うばかりだった頃と比べ、現在、自分たちが学校でどのような立場にいるのかを自覚するようになったことが、成長の発端となったのです。

 8年生は元気のよい生徒が多く、時として少し幼く見えることもあります。2学期が終わりに近づき生徒会の引き継ぎが迫ってくると、私は正直、この生徒たちが本当に学校を背負っていけるだろうかと何度も不安に駆られました。しかし、昨今の様子を見て、「立場を理解し成長してきたこの生徒たちなら、きっと大丈夫。やってくれるだろう!」と安心しています。

 

 そして今、新たな会長、副会長らが選出され、各委員会でも委員長をはじめとした役員が決まりました。委員会ごとに行われた引き継ぎ会では、9年生の手際の良さやチームワークを目の当たりにして圧倒されていた8年生ですが、いよいよ8年生主導の生徒会が動き出します。

 

およそ1年後、後輩にいろいろなことを託すときが来たら、今の自分たちと同じ思いを後輩たちが抱いてくれるようになっているといい。

来年度のことを思うにはまだ早すぎですが、そんなことを考えながら、8年生の活躍を楽しみに過ごしていきたいと思います。

 

8学年主任

無言館からのメッセージ

投稿日:2020.12.08

 コロナ禍の今年度は、7年生の宿泊研修も他学年同様に行き先を県内に限定して実施しました。平和に焦点を当てる研修で必ず訪れていた松代象山地下壕は閉鎖中のために行くことができませんでしたが、戦没画学生の遺作を公開している無言館(上田市)はコロナ対策を徹底して来場者の受け入れをしており、見学することができました。

 一度に入館できる人数は20名以下に制限されているので、見学は学年を3つのグループに分けて行い、2棟ある展示館に順番に入館する方法をとりました。待機する1グループは、周辺を散策したり研修のメモをまとめたりして時間を過ごしました。建物周辺の木々はすっかり葉を落とし、物寂しい雰囲気を作り出していて、この美術館の思いが滲み出ているかのようでした。

 

 見学を終えた生徒は様々な思いを抱きました。その感想文から幾つか抜粋します。

 

「見学中、涙腺が緩むことが何度もありました。特に、彼ら(戦没画学生)の身内の言葉や涙が心に響きました」

「残された絵を遺族の方がどんな気持ちで守ってきたのか、思いを馳せることができました」

「10代であればほぼ私達の年齢で夢が絶たれてしまったことになるので、胸が痛くなりました」

「画家になることを一心に夢み、生きて帰って絵が描けることを願って戦死または戦病死した画学生の絵は、『生きたい』『絵を描きたい』と、無言で、そして必死に訴えているように感じました」

 

 表現は違っても、多くの生徒が画学生の作品と添えられた遺族のメッセージから感じ取った無念さや悲しみについて記していました。そして、戦争は悲しみと苦しみ以外何も残さないものであり、決して繰り返されることがあってはならないとの思いを強く持ったようでした。

 私自身、戦争は歴史上の出来事として学び知っているだけですが、無言館のような施設を訪れて当事者の思いに触れることで、ほんの少しではありますが、過去の現実を垣間見ることができます。感受性の高い7年生のことですから、そうしたことをより多く感じたことと思います。今回感じたことを胸に、より良い平和な世界を自分達の力で作っていけるようになってくれることを願っています。

 

7年1組担任

今年度の6年生が築いた『姿』

投稿日:2020.12.04

 6年生となって8か月が経過しました。コロナ禍の中では、いつも通りの体育祭や、今までと同じ研修旅行を経験することができませんでした。とは言え、この2学期は、さいきょう祭のミュージカルや新しいかたちの研修旅行を経験することができました。今回は、その2つの大きな行事を経験した『令和2年度の6年生の姿』をお伝えします。

 

 10月末に行われたさいきょう祭で、6年生はミュージカル「不思議の国のアリス」を創り上げました。演目完成までの道のりは決して平坦なものではなく、苦難の連続でした。担任である私から見ても、「もう投げ出してしまいたい」と思うくらいの困難が何度もありました。それでも壁にぶつかる度に、6年生は歯を食いしばって取り組んできました。一人ひとりが与えられた役割に対して責任を持ってあたった結果、ミュージカルは大成功を収めました。

 11月半ばには、新しいかたちでの研修旅行を経験しました。東北三県を巡るという例年の計画は見直しを余儀なくされ、行き先を変えて宿泊を伴うこととしました。昨年度(5年生のとき)も私はこの学年を受け持っており、宿泊研修も引率したのですが、実を言うと当時は生徒たちの間に「非日常」の空気が濃く漂っていて、どこか落ち着かない様子でした。しかし、今年の彼らは一味違っていました。感染対策はもちろん、『才教の心得』に掲げている「礼節を重んじる」という点においても、全員が「守るべき当たり前のこと」を守って研修旅行を終えることができました。

 

 研修旅行に帯同した校長先生は、2日目の反省会で生徒たちを「一心不乱」いう四字熟語を贈り、「全員で心を一つにして乱れなく行動することができる学年」と評してくださいました。

 私は、これが今の6年生が築いてきた『姿』なのではないかと思います。目標や決まり事に向かって全員が団結して取り組むことができる6年生。こんなに良い仲間に恵まれた学年を、私は誇りに思います。

 しかし、ここがゴールではありません。この「一心不乱」の姿を、学校生活でも継続し体現できなければ意味がありません。体現するのは生徒ですが、そのための標を立てるのは教員の役目だと思っています。歴代の6年生に恥じることのないよう、私も生徒たちに寄り添い、見守り、精進していきたいと思います。

 

6学年主任

さいきょう祭ミュージカルのフィナーレ

研修旅行より

「気遣い」と「心遣い」

投稿日:2020.12.01

11月下旬、5年生は12日の宿泊研修に出かけました。例年、5学年の研修は日本の工業の中心地である中京工業地帯へ向かい、トヨタ自動車工場の見学を中心としたものでした。しかし、今年はコロナの影響を鑑みて訪問先を長野県南部に変更し、県内企業を見学したり、自然・歴史に触れたりするコースをとりました。

 

私たちは「周りへの気遣い」という言葉をスローガンにして、一人ひとりがマナーを守り、全員が楽しく過ごすことを目標としました。結果からすれば、見学先や宿泊先で受けた「心遣い」の数々が、5年生全員を大きく成長させた研修になったと思います。

「気遣い」は、相手に対して失礼のないように、あれこれと心にかけ、相手に気分良くいてほしいという思いが込められた言葉です。バスの中での過ごし方や、今回初めて寝食を共にする者同士でお互いのことを考え、みんなが楽しくいられるようにとの願いから、スローガンに「気遣い」という言葉を使いました。

そして、「心遣い」は相手を慮った上で、言葉をかけたり、相手のために行動を起こしたりすることです。一見、「気遣い」も「心遣い」も同じようなものだと感じられますが、今回私が引率をした5年生の研修先で感じたのは、間違いなく「心遣い」の方でした。生徒たちにより楽しく過ごしてほしい、より多くを学んでいってほしいという研修先の方々の熱い気持ちを、いっぱい感じることができました。

 

 1日目の反省会で、研修隊長である校長から『心遣いを受けた側のあるべき姿』について話がありました。内容は「心遣いに気づける人になること、そしてその心遣いに感謝できる人になり、次は自分が相手に施すことができるようにしよう」という話でした。生徒たちの宿泊研修のまとめを見てみたところ、訪問先各所に対する感謝の言葉と、これからも心遣いに気づける人になりたいという気持ちが書き記されていました。

 

「自分たちが楽しく生活できているのは、周りの人たちのおかげである。」

 

大切なことを一人ひとりの心に刻んだ宿泊研修になりました。

 

5学年主任

 

 

アップルパイ作りの体験

化石・土器の型をとってマグネットを作りました

企業見学・記念の集合写真